「『いいものを作りたい』と、同じ熱量を持ち
一緒に走り抜けてくれる存在です」

トライに制作をご発注いただいた経緯や理由についてお聞かせください。

卓球用品の総合メーカーとして、近年、卓球人気が上昇してきているのを感じていました。
特に、中学生になってから卓球部に入部する生徒さんが増えていたのです。

一方で、卓球部の顧問の先生方からは「1人で何十人もの生徒を指導するのはなかなか大変だ」というお話も聞いていました。また、必ずしも顧問の先生が卓球経験者とは限らない中学校もあります。

そこで、初心者の生徒さんが楽しく卓球を続けるとともに、先生方の指導の助けにもなるような冊子を作れないかと考えました。
そんなとき、トライさんに卓球をしているライターの方がいらっしゃると知り、冊子の制作を一からからお願いしてみようと思ったのです。

私たちは卓球メーカーですので用具や製品に関する部分の知識や情報は持ってはいますが、実際の指導現場での様子が分からないということもありました。

リアルな指導現場から聞き取りした内容、情報と、私たちが作りたいと思っている内容をうまく合致させ、かつ生徒さんや先生方に伝えられる冊子にするためにもライターさんのお力を借りて制作をしたいと思い、お願いすることになりました。

実際に制作をご依頼いただく際、どのようなことを重視しましたか？

初めて卓球をする中学1年生を対象に、1年間の練習メニューを掲載するという、これまであまり例のない冊子を制作することになり、私たちも手探りの部分が多くありました。

そこで、私たちが考えていることを部活動で取り組みやすいものにできるよう、トライさんに中学校卓球部の先生方を取材していただき、リアルな指導現場の声を聞き取っていただくことにしました。これが、今回の冊子『スキルアップブック』の一番の特長になったと思っています。

また、練習メニューについては、中身を濃くしながらも文字が多くなり過ぎないようにし、イラストやレイアウトも、中学1年生が「持ち歩きたい」と思えるようなものにする必要があると考えていました。

仕上がりについての感想をお聞かせください。

限られた誌面の中で、簡単すぎず、難しすぎることもない練習メニューをうまく抽出して掲載していただけたと思っています。

イラストのタッチは男女問わず受け入れてもらいやすいものにしていただけましたし、ボールを打つ様子のイラストはとてもリアルです。ぎこちない感じとか、一生懸命に取り組んでいる様子が表現されていて、本当に中学1年生の雰囲気が出ているなと感じました。

デザインについては、大事な情報を盛り込みながらも、とてもスッキリと見やすく仕上げてくださったので満足しています。インデックス風に表現された戦型別の色分けも、分かりやすくてすてきです。

トライのスタッフの対応についてはいかがですか？

先生方への取材では、「こんなことまで聞いていただいたんだ」と思えるような部分までしっかりと聞き取りをしていただき、その情報を余すことなく共有していただけたので、お願いしてよかったなと思いました。

また、スケジュールがタイトであったにもかかわらず、トライさんの各部署の方にはとても丁寧に進行やチェックなどを行っていただきました。校了するギリギリまで細かな点に気づいてくださり、もう「本当にありがとうございます！」という感じでした(笑)。

私自身もいいものを作りたいと思っていましたが、トライさんも同じ思いで取り組んでくださったのがとてもうれしかったです。メールのやりとりを取っても、お互いに熱量が高く、一緒に走り抜けた感じがあります。本当にありがたいなと思いました。

今後、トライに期待することがあればお聞かせください。

私たちの会社は卓球メーカーなので、卓球を広めたい、上達してもらいたい、続けてもらいたいという思いは持っていますが、それを伝えるための手法はそれほど持ち合わせていません。ですから、トライさんには制作のプロとして「それならこういうやり方がありますよ」と、表現する方法や形にするためのアイデアをご提案いただきたいと思います。

また、今回は私が熱すぎだったかもしれませんが(笑)、次の機会があったらまた同じ思いを共有しながら作っていけたらなと思っています。