トーキョーワンダーサイト本郷
TOKYO WONDER SITE

住  所
文京区本郷2-4-16
電  話
03-5689-5331
アクセス
JR「御茶ノ水駅」下車 徒歩7分
JR「水道橋駅」下車 徒歩7分
都営三田線「水道橋駅」下車 徒歩7分
東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」下車 徒歩7分
東京メトロ丸ノ内線「本郷三丁目駅」下車 徒歩7分
都営大江戸線「本郷三丁目駅」下車 徒歩7分
公式サイト
http://www.tokyo-ws.org/

トーキョーワンダーサイト(TWS)は、東京から新しい芸術文化を創造・発信するアートセンターです。本郷・渋谷・青山の3館を拠点に、「世界創造都市・東京」のプラットフォームとして活動しています。
今回ご紹介するTWS本郷は、2001年に開館して以来、2005年のTWS渋谷のオープンまで、TWS唯一の活動拠点として、若手アーティストの支援育成プログラムをはじめ、伝統芸能とのコラボレーション・プロジェクト、アーティストとアートラバーによるアーティストナイトなど、多岐に渡って活動を行ってきました。TWS渋谷、TWS青山の開館以降は、若手支援プログラム、展覧会企画公募、音楽家企画公募を軸に、現代アートコレクター所蔵作品展や芸術系大学との共同企画展によるアーティストの支援・育成に特化したプログラムなどを実施しています。また、地域の学校と連携し、教育普及活動にも力を入れています。
本郷以外の拠点、TWS渋谷では、国際的な芸術文化ネットワークのハブとして国内外の文化機関と連携しながら、若手から国際的に活躍するアーティストまでが発表・交流する場を提供。TWS青山:クリエーター・イン・レジデンスは国際交流拠点として創造的な制作・対話・教育などを行っています。
それでは、TWS本郷が行っている主なプロジェクトを順に見ていきたいと思います。

東京都主催の公募展と連携したプログラム「TWS-Emerging」

若手支援を積極的に行っているTWSでは、新人の登竜門である「トーキョーワンダーサイト若手支援プログラム」を推進しています。その中には、東京都主催の公募展「トーキョーワンダーウォール(TWW)」と連携したプログラム「TWS-Emerging」があります。
TWWには毎年多数の応募者の中から約100名が入選しています。TWS-Emergingでは、このTWW入選者の中からTWSでの展示希望者を募っており、審査を経て選出された作家がTWS本郷で展覧会を開くことができます。また、選出作家はTWSでのさまざまなイベントやワークショップへ参加し、自作品のプレゼンテーションの方法や観客とのコミュニケーションなどを実地で学ぶ機会を得ることができます。展覧会後は、TWS渋谷での若手作家による個展シリーズ「TEAM」やTWS青山を拠点にした海外レジデンスとの交換プログラムへの派遣など、さらなるステップアップの機会も得られます。

展覧会企画の公募事業「Emerging Artist Support Program」

TWSはアーティストだけではなく、企画者(キュレーター)を志し活動している方々に対し支援・育成を行うため、若手企画者による展覧会企画の公募事業「Emerging Artist Support Program」も行っています。数多くの企画のなかから選出された3組の企画の展覧会をTWS本郷で実施しています。

2009年度の第4回展覧会企画公募から、オル太「オル太の田」展示風景 ©Tokyo Wonder Site

共同企画展によるアーティストの支援・育成

多面的な若手支援を行うため、外部の文化団体・機関や教育機関、企業と協力した事業にも取り組んでおり、TWS本郷では、毎年芸術系大学との連携したプロジェクトや展覧会を実施しています。2010年度には京都造形芸術大学との連携事業「トーキョー・ポートフォリオ・レヴュー」と「NEW DIRECTIONS」を開催しました。
また、東京で恒常的に現代日本の若手アーティストの作品が見られる場所を目指し、精神科医であり、現代美術作品のコレクターとして特に国内の若手作家支援にも積極的に取り組む岡田聡氏の協力を得て、2007年度より「Oコレクションによる空想美術館―magical museum tour」を開催しています。

公開制作プログラム

TWSはさまざまな若手支援プログラムを実施していますが、 アーティストの制作過程を公開する珍しいプログラムも行われています。
アーティストが、さまざまな人たちと対話・交流しプロセスを共有する中で、新しい表現の可能性を見出そうとする試みです。
今回TWSを訪れた際には、エリック・ペレイラ氏の公開制作「宇宙はこういうものだと、一瞬でも言うことができるのなら・・・」を見ることができました。会場はアトリエのような雰囲気が保たれ、制作に用いる工具や素材などがすぐに使用できるような状態で公開されていました。 作品が作られていくライブ感を共有したり刺激を受けたり与えたりする試みとして、興味深いプログラムです。

2010年度の公開制作2|エリック・ペレイラ「宇宙はこういうものだと、一瞬でも言うことができるのなら・・・」公開制作の様子 ©Tokyo Wonder Site

協動スタジオプログラム

「協動スタジオプログラム」はクリエーターが私たちの身の回りの環境について考えることの重要性を認識し、ジャンルや国籍の異なるクリエーターと協働して課題に挑む可能性を探ることを目的に、2006年度から始められたワークショッププログラムです。
「アートと環境との対話」を主題に、国内外の第一線で活躍するチューターを招聘し、クリエーターがグループワークやレクチャーを通して交流しながらリサーチ、制作を行い「協働による知の地平」を開くことを試みています。
これまで「+hand」「水辺の環境」「地球温暖化と緑化」「ゴミ」などをテーマに取り組んできています。TWS本郷では、そのワークショップ内で行われたレクチャーやワークショップなどの記録を公開するドキュメント展が開催されました。

このようにTWSでは新しい芸術文化の開拓を担うプラットフォームとして、さまざまな活動が行われています。
TWS本郷は初めての方でもとても入りやすい落ち着いた印象の建物です。先にご紹介したプログラムの展示や公募などが随時行われていますので、アーティストはもちろん、文化交流に興味のある方、鑑賞目的や散策で近くを訪れた方も、気軽に足を運んで身近なアートに触れてみてはいかがでしょうか。